第十六話 事件

ながいまる

2008年07月26日 00:01

一人の出演者が言った。

開演中、喫煙席で当の本人も出演しているにも関わらず、目の前で言った言葉。
「コメディスタジアム」で1位になっても別に何も無いでしょ。
それに、「コメディスタジアム」に出演している芸人、みんなイタイじゃないですか。

その男が、メンバーの大半を連れて別イベントを立ち上げた。

この言葉が、私のイベントに対する気持ちに拍車をかけた。

賞金制を決めたのもこの言葉キッカケ。

確かにゴールを創ってやるのもひとつの考え方だ。


2003年になり、1月17日金曜日の「コメディスタジアム」。

大事件が勃発するのである。

「出演者のマナーが悪い。お客さんも含めて。」

イベントの真っ最中に学習センターの担当の方がドナリ込んで来た。

他に使用している団体さんから苦情が入ったようだ。

イベントの真っ最中だからよっぽどだ。

確かにロビーや廊下で群れを成して喋ってるわ、アトリエでネタ合わせをしてるわ。

受付のところにしょっぴかれて、怒られる。

怒られるだけでは済まなく、今後の使用が一切禁止となってしまったのである。

でも、やってる事は、素晴らしいと思います。
続けて欲しいですけど・・・他の場所、紹介しましょうか?

でも、そのような施設だと、また、問題を起こすかも知れないので、一緒でしょ?

阿倍野の学習センター以外だったら、別に私たち関係ございません。とのようにも聞こえた。

何の解決にもなってない。

またもや次はマナーの点での意識改革が必要となった。

今後数か月抑えてある公演スケジュールが全て白紙に戻った瞬間でもある。

その事情を知らないイベント中「コメディスタジアム」は、笑いに包まれていたが、エンディングでの結果発表後、次回予告にて。
「次回は・・・決まってません。」

え?

そりゃ、「え?」だ。

34組の芸人さんと73名のお客様を前にしたこのときの言葉。

次回予告のチラシは入場時に配布しているのに決まってない。というボケでは無く、本当に無くなったのです。



隠さず、事情を説明した。
これまで盛り上がっていた空気を壊すことは残念だが、芸人さんは勿論、お客様にも言っておかないと、次からもまた繰り返すことになる。

簡単に言うと、講堂内では騒いでも文句言われても反論できるが、借りて無い場所で問題を起こすと、やはり、そうなる。

それだけの話で。

今後の公演は、ホームページにて告示しますので、是非、確認して下さい。

1月31日金曜日に予定していた「笑撃!ベタ×2ピカソ(仮)」を最後にあべのベルタから立ち去ることになった。

さぁ、17日の「コメディスタジアム」終わりで、次は会場探しである。

そこで、先述の「アポロ寄席」の関係を頼る事になるのである。



~ つづく

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